お隣のヤクザに要注意Ⅰ

「虎、この子をお前はどうしたいんだ?」

組長の目を見れば、言いたいことはわかった。

生半可な気持ちじゃ関わっちゃダメだということを。

だけど俺は……あの子の涙が忘れられない。

「組長……あいつ、今もあの家でひとりなんだ」

「ただの人助けならする気はないぞ。花園叶恋の味方になったと知ったら神楽組は動く」

もしそうなれば、叶恋ちゃんの命が危ない。

「12年も生きてきた女の子だ。ヤクザを嫌っているに違いないだろう」

「めっちゃ嫌ってるんすよ……俺のことも」

「それは虎がキスするからだろ〜」

煌星は昨日コンビニで一緒だったな。

「舌絡ませてくれたし!!」

「下劣だぞ」

「シュウさん……」

シュウさん、さっきからパソコンいじってんな。