お隣のヤクザに要注意Ⅰ

あ……。

お父さんに会いたいと言っていた羅虎。

そうだ、羅虎にあのファイルを見せたら何か分かるかもだよね。

「こっち」

羅虎の手を引いて案内する。

えーと……ファイルの名前的に確かこれだったはず。

中の名簿を見れば羅虎の名前が書いてあるからそうだ。

「はいこれ」

「ありがとう」

じっとファイルをめくって見る羅虎。

その表情は少し硬くて。

しばらくファイルを読んだあと、ゆっくりとファイルを閉じて戻した。

「……やっぱり行方不明のまま、か」

「羅虎……」

羅虎は悲しそうに笑うと私の頭を撫でた。