お隣のヤクザに要注意Ⅰ

「その後目が覚めたら病院で、大家さんが俺を助けてくれた。退院して俺は施設に入れられて、小5のクラス替えで煌星と出会った」

話し終えた時にはもう夜の7時過ぎで。

俺の胸の中にいる叶恋はただ真剣に、静かに話を聞いていた。

「あの時……親父に何て言えば良かったんだろうな」

「羅虎……」

そっと俺の頬に手をそえてきた叶恋の瞳は優しくて。

「素直に思いを伝えてれば、まだいたのかな」

「……探そうよ、羅虎のお父さん」

「無理なんだよ。宛もないし探偵を雇うほどの金も権力も俺にはねぇもん」

でも……と呟く叶恋。

もういいんだ。

「もう、諦めてるからいいんだよ」

「……話してくれてありがとう羅虎」

いいんだ、もう一度愛されることができた。