お隣のヤクザに要注意Ⅰ

俺を突き放した父さん。

なぁ、なんで……っ。

どうしちゃったんだよ父さん……。

「ごめん、ごめんなぁ羅虎……」

「っ……」

最後に見た父さんは、泣きそうな……何かを悔やんでる顔をしていた。

──バタン。

玄関が閉まって、俺ひとりになった。

……帰ってくる。

父さんは散歩に行ったんだ。

きっとすぐ帰ってきてくれる。

ただいまって、俺の名前を呼んで。

なぁ、そうだろ……父さん。

玄関に座って、俺はただひたすら待った。

開くことのない玄関の前で、じっとひとりで。

気がつけば寝ていて、目が覚めると朝だった。