お隣のヤクザに要注意Ⅰ

「そうみたいだな……」

そう言う父さんは悲しい顔をしていた。

たぶん、本当に愛していたんだろうな。

その日を境に、父さんはおかしくなっていった。

仕事に行かず酒に溺れる毎日。

「父さん、お腹空いた」

「……」

話しかけてもぼーっとしている。

まるで父さんじゃないみたいで怖くて。

「父さん……父さん!!」

父さんはゆっくりと立ち上がると、玄関に進んでく。

「父さん!どこ行くんだよ!!」

「離せ、羅虎……これ以上はお前を不幸にする」

「なに言ってんだよ!!俺は父さんがいなきゃダメだ!」

「離すんだ羅虎!!」

っ……。