「てかこんな遅くまで大丈夫?親とか心配してんじゃないの?叶恋ちゃん可愛いし」

心配してくれる人なんか、もういない。

私を愛してくれた両親はもう……。

「……ない 」

「ん?」

「私は、みんなが思うほど可愛くない」

可愛げなんてひとつもない。

「そのツンツンしたとこもそそるけど俺は」

「あんたがおかしいだけでしょ。ごちそうさま」

お味噌汁、ご飯、卵焼き、お魚。

全部綺麗に食べ終わった。

「俺もごちそーさま」

「食べさせてもらったし、片付け私やる」

「いーって。お客さんなんだから」

「でもっ」

「またキスしちゃうよ?」

うっ……。