お隣のヤクザに要注意Ⅰ

てゆーか、抱きしめるのを辞めるって発想はないのかな。

ずっとこのままなのもなんか……。

「組の奴らが、お前が俺を探してるって聞いて……ドア開けっぱだったし」

あ、ドア閉めんの忘れてた……。

「……12年前のこと、探してんのか」

「っうん……見つけたい」

でも……虎がこの腕を離す気無いから動けない。

「虎?離してほしいんだけど」

「んー無理。それに俺、お前が俺を探してるって聞いて嬉しいし」

嬉しい?なんで?

嬉しく思う要素何ひとつないはずなのに。

虎の顔を見ればなんかご機嫌で。

「探すくらい好かれてるとか……幸せすぎる」

「……でも虎最近、」

そこまで言いかけてやめた。