❆虎side❆

「よーっしお前ら!ついに花火の時間だぞー!!」

夕食後、海に集まったみんなに叫んだ煌星。

にしても花火セット大量に買ったな……。

「っしゃー!俺この花火やろーっと」

「は!?ずる!俺これやるし!」

「はいはいお前らー怪我はすんなよ」

たくさんある花火セットの中の花火を見る。

こういう時、なんとなく叶恋の好きそうな花火を選んでしまう。

「虎、お前叶恋ちゃんとどうなの?」

「煌星」

手持ち花火を持って俺のとこに来た煌星。

あれ、ユイは……?

辺りを見渡せば組の奴らと楽しそうにしていて。

すっかり馴染んでやがる。

「叶恋とちゃんと付き合った」

「虎がこんなに時間かかったの初めてだな」