❆叶恋side❆

『俺、叶恋が好きなんだよね』

『え……』

面と向かって言われたのは初めてだった。

彼が初めてで、あの時もほんの少し変わりたいとか思ってて。

『なぁ、キスしていい?』

豹変して私を押し倒した彼。

やだ。

やめて。

怖い。

『抵抗すんなよ。お前は顔だけな可哀想な女なんだから俺と付き合えただけありがたいと思えっつーの』

抵抗する力もなくなって、そのまま……。

「っやめて……!!」

ガバッと起き上がれば、コテージの部屋で。

あ、あれ……よかった、夢?