「虎ー……」

眠たそうに目を擦りながらやってきた叶恋。

ちゃんと虎のパーカー羽織ってんの偉すぎだろ。

「ん、叶恋眠いの?」

「うん。ちょっとコテージ戻って寝てくるね」

「俺も行く」

え、と驚いた叶恋。

こいつら両想いなんだもんなぁ。

いや、早く付き合えよ。

「でも……」

「花園甘えろ。虎に送ってもらえ」

「そーそーひとりじゃ危ないよ?」

「俺らは後ででも虎と話せるからいいんだよ」

そう言えばこくんと頷いた叶恋。

まじで眠そうだな。

「ほら行くぞ叶恋」

「うんー」