「そうか?の割には距離あんじゃん」

「そうだよ虎。いつももっと叶恋ちゃんにベッタリくっついてんじゃん」

「っベッタリって……たまたま一緒にいまいないだけだろ」

たまたまじゃないから聞いてるんだろ……。

つか、虎耳赤いし。

「花園と両想いになったのか?」

「っ……!く、組長、なんでそれ……っ!!」

……え、は?まじか?

「お、おい虎どういうことだ?」

「詳しく!!」

「いや、両想いっちゃ両想いだけど……別にまだ付き合ったわけじゃねーもん」

ますます意味わかんねー。

両想いだったら付き合うだろ。

首の後ろに手をあてて、遠くにいる叶恋を見た虎。

「昨日……晩飯の時叶恋と散歩行ったんだ。1位取ったご褒美にって、ほんとに叶恋から頬にキスしてくれてさ」