「知りたいって……なぁ、自惚れてもいいの?俺が思ってるように、お前も同じ気持ちだって解釈していいの?」

普段の私なら絶対否定する。

でももう、誤魔化したくない……誤魔化せない。

ぎゅっと虎の服を掴んだ。

「私も……虎と一緒にいたい」

「っ……」

「他のヤクザとか男は死ぬほど嫌だけど……私は虎がいい」

「……死ぬほど可愛い」

苦しそうにそう言って、私の後頭部に手を添えてキスをした虎。

こんなにもドキドキするキスは、生まれて初めて。

ゆっくり唇が離れて、苦しいくらいに抱きしめられる。

「あー帰りたくねぇ。けど家に帰ったら叶恋の両親に挨拶する」

「なんて?」

「娘さんを俺にくださいって」