「まあ夕飯までには戻ってくるか。じゃあ叶恋、俺そろそろまた1位取ってくるわ」

「あ……うん。行ってらっしゃい」

「おう」

虎の瞳を見てればわかる。

私に心を許してくれてるって。

「だから言ったろ?あいつの好きなものは花園って」

「……うん」

「本当にキスなんかしたらあいつ嬉死するだろうな」

組長……。

「あいつ相当いま浮かれてるな」

「え、どうして?」

「見てわからないか?耳真っ赤だろ」

え。

少し遠くにいる虎の後ろ姿。

耳を見てみれば真っ赤で。

それを見てほんの少し胸が高鳴った。