「嘘」

「本当だって。じゃなきゃ今んとこ1位取り続けてねーもん」

「虎今年は1位取り続けてるのか?すごいな」

え、このままじゃご褒美あげなきゃいけないじゃん。

でも、それくらい本気ってこと……?

「ちゃーんとご褒美考えとけよ?あ、ちゅーとか嬉しいけど」

「っ……ば、バカ!するわけないじゃん!!」

「ははっ、ほんと可愛いわお前」

むにゅっと頬をつままれた。

今こうして笑ってる虎もいつかいなくなってしまうかもしれない。

そんなのやだ。

「組長~煌星とユイ見てません?あいつらいないんすよ」

「1回コテージに戻ってきたな。財布取ってそのままどっか行った」

ユイ……大丈夫かな。