「虎が……来年も再来年もその先も、ずっと一緒にいるって言ってくれたの」

遠くにいても聞こえる、みんなの騒がしい声。

そっちを見れば、虎がみんなと楽しそうにビーチリレーをしてて。

「遊びでも、他に女の人を見るわけでもないんだってわかったけど……でも私、どうしたらいいんだろ」

「虎と付き合いたくないのか?」

「……」

『お前は飾りと一緒なんだよ。顔だけなんだって』

っ……なんで今、思い出すの。

「私のこと心からずっと好きでいてくれる人なんかいるわけないよ」

「……あいつはバカだから本気だぞ」

「わかんないよ。人の気持ちなんてすぐ変わるもん」

虎だって、いつか……。

こんなこと思いたくないのに。

こんなこと言いたくないのに。