貝殻を指さしたシュウさん。

「虎がくれたの。だから私も虎になんかあげようと思ってその前に貝殻置きにここに来たんだ」

「あいつの好きなものは花園だろ」

「へ?」

ゴクッとコーラを飲んで言った組長。

虎の好きなものは私?

「虎は単純だからお前が虎の女になれば最高に死ぬほど喜ぶだろ」

「シュウさんまでなに言って……」

「まぁどうせなら虎の好きそうなもの探しに散歩でもするか」

え。

立ち上がって伸びをする組長。

嘘、まさか一緒に散歩してくれるの?

「じゃー俺はバカ共の様子見てくるかな」

シュウさんはそう言うと立ち上がって行ってしまった。

「シュウはまだ動ける年齢だからな。あいつらも喜ぶだろ」