お隣のヤクザに要注意Ⅰ

「じゃあ来年も再来年もその先も、夏が来たら一緒に海行くか」

「え……」

「ん?」

来年も再来年もその先も……虎は隣にいるの?

嘘だよ、そんなの。

虎はきっと別の道に……どこか遠くに行くと思ってる。

来年も再来年もその先も虎は今みたいに優しく笑っているのかな。

「叶恋?どうした?」

私の頬に手をあててきた虎の手はやっぱり優しくて。

「虎は……ずっと私と一緒にいるの?」

来年も再来年もその先も、なんて。

今だけの言葉なら……そんなのいらないよ。

「……いるよ」

顔を上げれば、真剣な顔をする虎と目が合って。

「俺はずっとずっと叶恋と一緒にいる。秋になったら紅葉綺麗なとこ連れてくし、冬になったら一緒にあったまろ。春になったら桜を見に行って……隣には叶恋がいないとダメだから」