ユイと部屋を出て下に行けば、海パン姿の虎と葉山さんがいた。

「葉山さーん!お待たせ」

「ユイちゃん!え、めっちゃ可愛い!!」

「……虎?」

私を見てピタッと静止した虎。

目の前で手をひらひらさせるも、無反応。

「ちょ、虎?どしたの?」

「っ……ば、バカじゃねぇのお前!これ着ろアホ!」

「は!?ちょっ」

私に無理やりパーカーを着せた虎。

いや、暑いんですけど!?

「虎ちゃん~相手未成年だからね~?」

「そうだぞ虎ちゃーん。カノの美貌に耐えろー」

「うるせぇお前ら!ほら叶恋、行くよ」

行くのはいいんだけど……。

「虎、顔赤いけど……熱中症?大丈夫?」