高速を降りればもう海が見えて、海の駐車場に行くと他のみんなももう到着してた。

「おーっし!!海着いたー!」

「きゃ〜!海だ〜!」

「葉山、ユイ。騒ぐのもわかるけど熱中症ならないようにな」

車から降りれば、海の匂いがして。

海……こんな匂いなんだ。

「叶恋ちゃーん、置いてかれちゃうぞ?」

「虎」

我に返れば、はしゃいでる葉山さんとユイはもう遠くにいて。

なんかあのふたり似てるかも。

「海初めて……こんなに広いんだ」

「花園海に来るのは初めてなのか?」

驚いてる組長の言葉に頷いた。

空は青くて、暑くてでも心地よい風が流れてて。

海の音がちょうど良くて。

なんか、なんか……。

「嬉しいか?」

「うん……っ!ずっと行きたかった場所だから嬉しい」

そう言えば、組長もシュウさんも虎も穏やかに微笑んでくれて。

「よ〜し、早く叶恋の水着姿拝みたいし行くぞ〜」

「なっ……バカじゃないの変態!」