お隣のヤクザに要注意Ⅰ

組に行けば、みんな浮き輪を準備したり盛り上がっていた。

「あ、叶恋ちゃーん!叶恋ちゃんも浮き輪いるよな?」

「俺ら叶恋ちゃんに浮き輪買ってきたんだぜ〜」

「え」

ほら!と見せてくれた浮き輪は淡い水色の浮き輪で。

可愛い……。

「ありがとう……っ!嬉しい!」

「よかった!二泊三日なんだし、楽しもうな」

「うん!」

みんな楽しみにしてたのか、もう海パンの人もいる。

「叶恋ちゃんー」

「葉山さん」

白Tシャツを着てる葉山さん。

虎と色違い……仲良しだ。

「その、お願い……があってさ」

「ユイのこと……?」

私がそう聞けば、苦笑しながら頷いた葉山さん。

その耳はほんのり赤くて。

ユイに本気になっちゃったんだ。

「どう頑張っても、俺を男として見てくれないんだよ……どうしたらいいんだろ」

お願いっていうのは、話を聞いてほしいってことか。

ユイは元々他人に興味がないから……。