お隣のヤクザに要注意Ⅰ

「……ねぇ虎」

「んー?なんですかお嬢様」

鏡越しに虎を見れば、あのときのお母さんと同じ瞳をしてて。

っ……。

「また……髪の毛まとめてくれる?」

きゅっと私のしたかったお団子をしてくれた虎。

「叶恋が望んでくれんならいつでもするよ。ほら、かわいーじゃん」

白いリボンを結び目につけてくれた虎。

「可愛い……このリボンどうしたの?」

「お前に似合うと思ったから買った」

髪の毛に飾りをつけるなんて久しぶりで、少しむず痒い気持ちになった。

「……ありがとね、虎」

「よし、そろそろ組に行こうぜ〜」

さりげなく私の荷物を持ってくれる虎。

優しいなぁほんと。

私は仏壇の前に移動した。

お母さん、お父さん……行ってきます。