お隣のヤクザに要注意Ⅰ

「お疲れ様でした〜」

「お疲れ様ー」

バイトも終えて店を出れば、もう9時過ぎだというのに人はたくさんで。

大人の世界はこれからって感じ。

「あ……お腹すいたし、コンビニ寄って帰ろ」

「そこのお嬢ちゃん〜」

……嫌な予感する。

変に逆上されても嫌だから振り向けば、酔っ払ったサラリーマンがいて。

「女子高生がこんな時間にどこ行くの〜?」

「すみません、急いでるので」

「可愛いねぇ〜俺とホテル行かない?気持ちよくしてあげるから、」

──ガッ!ドサッ……。

「っえ……?」

急に倒れたサラリーマン。

「チッ……気持ち悪ぃな」