あっという間に家に着いて、車を降りて叶恋ちゃんの家の前に到着。

──ピンポーン♪

──ガチャっ。

「はーい……虎!お帰り」

「っなぁ、遊んだって誰と?」

「え?」

出迎えてくれた叶恋を中に入れてドアを閉めた。

「虎、どしたの血だらけ……」

「あ……」

こんな汚ぇ格好で叶恋に近づくわけにはいかねぇな。

くっそ……。

「悪い、先綺麗にしてくる」

「あ、待って」

出ようとした俺の腕を掴んだ叶恋。

「戻ってくるよね?」