お隣のヤクザに要注意Ⅰ

急に真剣な顔をしたユイ。

それにつられて、私も緩んでた頬を引き締めた。

そうすれば、ゆっくり手を握られて。

「何かあったら、すぐに言ってね。私これでも年上だしカノのこと守りたいから」

「ユイ……」

ユイはずっとずっと、私を守ってきてくれた。

生きさせてくれた。

「カノに呼ばれたら飛んでいくから」

「ありがとうユイ。私……ユイがいてくれて本当によかった」

「カノは親友であり姉妹みたいなもんだからさ!」

ユイ……。

それから私達は日が暮れるまで全然話せてなかったこの1年のことや昔話を続けていた。

ユイに家まで送ってもらう頃には夜の7時過ぎ。

「はー楽しかった!じゃあカノ、またね」

「うん!ばいばいユイ」