お隣のヤクザに要注意Ⅰ

慌てて振り向けば、さっき別れたはずのヤクザがまたいて。

な……っ。

「な、なにしてんの!?」

「え、叶恋ちゃん知り合い?明らかにヤクザっぽいんだけど」

伊達くんも私のもとにやってきた。

しかもこいつ!カウンターに座ってるし!

「花園叶恋ちゃん、さっきぶりだなぁ」

「ご注文はお決まりになりましたか?お客様」

「サラリと営業かけてこないで?」

こいつ……いっぺん殺したい。

「叶恋ちゃん、この人叶恋ちゃんの彼氏?」

「まったく知らない人」

「叶恋ちゃん〜ザンギひとつと水ちょーだい」

「気安く叶恋ちゃん呼ぶな!」

気持ち悪い!

「兄ちゃん〜注文いいか」