お隣のヤクザに要注意Ⅰ

「白銀組が私の嫌いなヤクザじゃないのはわかってたけど、それでも他のヤクザは嫌いだから。伊達くんには……注意しないと」

いい人のままでいてほしいけど……。

それにこのあとバイトで会うからなおさら。

「……叶恋ちゃん、白銀組に入ったこと後悔してたりする?」

「え?」

椅子に反対向きで座ってシュンとこっちを見てる葉山さん。

後悔……か。

「してないよ」

グッと拳を握った。

あの時……目の前で広がってく血の中で、何も出来なかった弱い私。

ただ、何も知らないのは嫌で。

ただ、強くなりたくて。

ただ……復讐したくて。

「私は白銀組に入ったこと、絶対に死んでも後悔しないよ」