話を戻せば、少し虎の顔が曇った。

……？

「叶恋ちゃん、そーゆーところ鈍感なんだね」

「へ？」

「ここまでわかりやすいことされてるのに気づかねぇとかお前すげぇな」

葉山さんもシュウさんも何言ってんの？

「よし、やっと出てきた」

パソコンをいじる手を止めてそう呟いた虎。

隣にいた私の腰に手をあてて、グイッと引き寄せられた。

なっ……。

「ちょっと！」

「まぁまぁ。それより見てみ？伊達拓真の情報」

「え？」

虎のパソコンを見れば、伊達くんの情報があって。

ええっと……。

「伊達拓真 誕生日は12月で17歳の血液型はB型。父と母と兄がいて、兄は蝶羽組の手下……」