俺の家に住まない、って……どういう意味?

 ま、まさか……。

「同居、ってことですか……?」

「うん。だって璃々、もう家もボロボロでしょ?だからここが一番安全だから、璃々が嫌じゃなかったら一緒に住もうかと思って。」

 た、確かに逢伊さんの言う通り、きっと家はボロボロに荒らされていると思う。

 もう住めないだろうし、それどころじゃない。

 だからそう言ってもらえるのは、私としてはすっごく嬉しかった。

 だけど、迷惑にならないかな……?

「逢伊さん、その言葉はすっごく嬉しいですけど……私なんかが住んで、迷惑になりませんか?」

 そのことが気がかりで、恐る恐る尋ねてみる。

 本当はここに居候させてもらいたいけど、きっと迷惑になる……。

 でもそんな私の言葉に、逢伊さんは何でもないといったようにさらっとこう言ってくれた。

「迷惑なんかじゃないよ。それに璃々なら大歓迎だから、一緒に住まない?」

 にこっといつもの爽やかな笑みで、逢伊さんは首を傾げる。

 私なら大歓迎っていう言葉が、よく分からないけど……。