恐怖と混沌の中、果てしない狂愛に包まれる。

「やっ……！やめっ……！」

「あーもう、本当にどうにかなるって。」

　逢伊さんは私の静止の声を聞かず、服のボタンを一個ずつ外していく。

　嫌悪感に苛まれ、涙でぐしゃぐしゃになりながらも両手で精一杯逢伊さんを拒絶する。

　でもやっぱり効かなくて、それどころか腕を逢伊さんに掴まれてしまった。

　逢伊さんは私のことを愛おしそうに見つめ、至る所にキスを落としていく。

　やめてと言おうとしても、その度に深いキスをされて力が抜かれてしまう。

「んんっ……！あい、さ……っ。」

「もっと名前呼んで。もっと俺の為に、乱れて。」

「い、いやっ……んぅ！」

　逢伊さんは嫌がる私を無視し、私の口内をかき回してくる。

　舌を私のものと絡ませ、甘い濃厚なキスをされる。

　やめてほしいのに、嫌なのに、体の力は徐々に抜けて行ってしまって抵抗もままならない。

「もう、やっ……！」

「嫌じゃない。気持ちいいって、言って？」

「そ、そんなのいわ……っ。」

　首元にチクッとした痛みが走って、また舐められる。