視線を逢伊さんに強引に合わせられ、腰をゆっくりと触られる。

 それが何よりも嫌で、生理的な涙が零れ落ちてきた。

「はぁ……そんな誘うような顔しないで。我慢できなくなる。」

「さ、触らないでっ……!やっ……んっ!」

 逢伊さんは私の唇に自分のものを押し付け、触れるだけのキスを落としてきた。

 ついこの前にされたような丁寧なキスじゃなくて、荒々しい本能的なキス。

 嫌で嫌で逢伊さんを押すけど、そんな抵抗は無意味。

 その時、口に何かを入れらた。

 小さな錠剤みたいなものを入れられ、すぐに吐き出そうとする。

 でもまたキスをされてしまい、逢伊さんはあろうことか舌を私の口内に滑らせてきた。

 後頭部を押さえられているせいで、逃げる余裕もない。

 そのせいで、その錠剤のような何かを飲み込んでしまった。

 ……うっ、ねむ、たい……。

 そのすぐ直後、急な眠気が襲ってきて瞼を閉じてしまう。

 ここで寝たら、ダメ、なの、に……。

 私は自分で必死に寝ないように頑張ったけど、最後まで抗えずに眠ってしまった。