恐怖と混沌の中、果てしない狂愛に包まれる。

 だけど耀太の様子、何だか変だったな……。

 いつもは自信満々で焦りなんか見せないのに、さっきの耀太は何かに怯えているような感じだった。

 逢伊さんが凄い人だから恐縮しているのかもと思ったけど、あの態度を見る限りきっと違う。

 それに、どういうことだろう……。

『いや、ここはどこよりも危険だ!闇重のところにいたら、お前は……』

 逢伊さんのところにいたら、私が何だって言うんだろう……。

 このお家はきっとどこよりも安全だし、少なくとも危険な場所ではない。

 どうしてあんなに、耀太は焦っていたんだろう……?

 もしかして、逢伊さんに何かがあるの……?

「璃々、ここにいたんだ。」

 そう考えて疑問を持とうとした瞬間、目の前の扉ががちゃっと開き、逢伊さんが姿を見せた。

 思わず、私は逢伊さんに飛びついてぎゅっと抱き着いた。

 逢伊さんの顔を見つめ、謝罪の言葉を口にする。

「逢伊さん、ごめんなさいっ……!さっき耀太が、失礼な態度取ってっ……!」

「……璃々が謝ることじゃないでしょ。だから、泣き止んで?」