恐怖と混沌の中、果てしない狂愛に包まれる。

 お母さん、お父さん……もしかしたらもう、いなくなってるのかもしれない。

 私がもっとしっかりしていれば、私が今もゾンビハンターを続けていたら……。そんなたらればばかりが浮かんできて、キリがなくなってきた。

 お母さんたち、私のこと恨んでるかな?憎んでるかな?

 きっと私は死んでも天国には行けない。行くとしたら地獄かな。

 大切な人を守れなかった私に、幸せになる価値なんてない。だからそれが一番妥当だ。

 ネガティブ思考に陥り、深くて大きなため息を吐いてしまう。

 世間が大変なのに私は、こんなに無事に過ごしていても……いいのかな。

 その時、ピンポーンと玄関のインターホンが鳴る音がした。

「え?今、インターホン鳴った、よね……。」

 もしかしたらゾンビ……?と思いながらも、生存者だったら困るから対抗武器を持って玄関に向かう。

 モニターのボタンを押して、私は向こうにいるであろう誰かに呼びかけてみた。

「あの、ど、どうされましたか……?」

「その声、璃々なのかっ……!お願いだ、開けてくれっ!」