恐怖と混沌の中、果てしない狂愛に包まれる。

「え?」

 逢伊さんは意味が分からないといったように驚いた表情をしていて、私を見つめ返してくる。

 私はそんな逢伊さんに、自分の気持ちをゆっくりと言い始めた。

「逢伊さんだってソファで寝たら、風邪ひいちゃうかもしれないですし……そ、それなら一緒に、寝ませんか……?」

 本当は私がソファで寝るべきなんだけど、逢伊さんの表情は本気だった。

 だから一緒に寝たほうが、どちらにとっても良いと思ったんだ。

 一緒に寝るのはきっと、すっごく恥ずかしいと思う。

 ……だけど、逢伊さんが私のせいで風邪をひいちゃったらって考えると、そうしたほうが良いはず。

 どうでしょうか?ともう一回尋ねてみると、逢伊さんははぁ……と息を吐いた。

 うっ……やっぱり、嫌だったよね……。大人しく、逢伊さんの言うことを聞いたほうが良いのかも……。

 逢伊さんのため息を吐いている姿を見て、自分が何をやっているのかようやく理解できた。

 そう考えて慌てて訂正しようと口を開く。

 だけど、逢伊さんはおもむろに私を抱き上げてベッドに寝かせた。