恐怖と混沌の中、果てしない狂愛に包まれる。

「璃々、ちゃんと寝るんだよ。おやすみ。」

「逢伊さんは、どこで寝るんですか……?」

 ぼんやりした頭のまま、思ったことを尋ねてみる。

 私のそんな言葉に逢伊さんは一瞬きょとんとした後、ふっと微笑んだ。

「俺はソファで寝るよ。璃々も早く寝な。」

「えっ……?ソファで……?」

 その言葉に思わず、私は固まってしまった。

 きっと逢伊さんは私にベッドを譲ってくれたんだ。だからソファで……。

 元々は私が居候している身なのに、こんなに良くしてもらうのは……逢伊さんに申し訳ない。

 私はベッドから立ち上がって、逢伊さんの服の袖を掴んだ。

「あの……私がソファで寝ますから、逢伊さんはベッドで……」

「そんなのできるわけないでしょ。風邪ひいたらどうするの?」

 逢伊さんは私の言葉にそう被せてきて、思わず押し黙ってしまう。

 だけど、それを言うなら逢伊さんだって風邪ひいちゃうんじゃ……。

 ……あっ、そうだ。

 その時ある考えが、私の頭の中にピコーンと降ってきた。

「あの、だったら……逢伊さんがよければ、なんですが……一緒に、寝ましょう?」