「あっ、私ご飯作ります!逢伊さんは休んでてくださいっ!」

 その後、しばらくして落ち着いてきた私は逢伊さんから離れて、大きな声でそう言った。

 もうそろそろ夕方だから夕ご飯の準備をしないといけない。

 最初は逢伊さんがご飯を準備してくれようとしたけど、居候させてもらっているからそれくらいはさせてほしい。

 食材さえあればある程度のものはできるし、料理音痴というわけでは……ないはず。

 逢伊さんは私の言葉に一瞬、驚いたように目を見開いた。

 けどすぐにふわっと微笑みを返してくれ、私の頭を撫でた。

「じゃあお願いしようかな。楽しみに待ってる。」

「はいっ!」

 逢伊さんに使っても良い食材を確認してもらってから、私は料理を始めた。

 うーん、この食材だったら……唐揚げができるかな。

 新鮮な鶏もも肉だし、器具も揃っているから美味しいのができそうだっ……!

 よーし、頑張るぞっ!

 久しぶりの料理だったから少し心配だったけど、私はいつものように料理を始めた。



 ふぅ……これで一通りはできたっ!