その日から、私は逢伊さんのお家でお世話になることになった。

 逢伊さんは私の部屋も用意してくれ、服も準備してもらってしまった。

 着替えとか貴重品一式持ってきてなかったから、本当に逢伊さんには感謝しかない。

 だけど、どうして逢伊さんが女の子の服を持っているんだろう……?

 何気なく逢伊さんから手渡された服は、女の子に人気のブランドのもの。

 しかもサイズはぴったりで、全ての服が私の好みだった。

 妹さんでもいるんだろうか、とも思ったけど、逢伊さんは一人っ子らしい。

 うーん……。どういうことだろう……。

 そんなことを考えながら、リビングのソファでボーっとしている。

 逢伊さんは朝ご飯を食べてからすぐに、ゾンビ狩りに出て行ってしまった。

 逢伊さん曰く「定期的にゾンビを狩っておかないと、家の周りがゾンビに囲まれちゃうからね。」ということらしい。

 確かに対策されているとはいえ、いつその対策が破られるか分からない。

 私も一緒に狩りに行こうとも考えたけど、私の弾と銃じゃゾンビには効かなかったから、私が言っても足手まといになるだけ。