「次の総長は、福田…どうだ?」

「えっ!俺?」

福田は、あいつらがいた時もよく下っ端の面倒を見てくれてたから、もし、引退する時は福田にするか、という話も出てたほどだ

「そう…ちょうが…いうなら…俺、頑張ります」

「あぁ、頼んだ」

「ちょっと待ってください。じゃあ僕はどうなるんですか?」

「山河…は、まだここに居てもいいし、好きにしてくれ」

「わかり、ました」

「じゃぁ、伝えたいことは以上だ。引退式はしなくていい。俺が大人になった時にでも集まろうじゃないか」

そう、俺が20歳のときに白夜に集まって思い出話するのもいいよな

俺は泣かずにいるけど、みんなは泣いてる

それくらい、慕ってくれてたってことなんだな

「総長…。いや、津埜田先輩。高校では、話しかけてくれますよね?」

「誰が話しかけないと言った?話しかけてくれよ?」