ひらひらと短いスカートを靡かせて、校門から飛び出すように駆けていく。
逸る気持ちを抑えて、会いに行くのは大好きな人のもと。

彼の家の前でいったん呼吸を落ち着かせて、深呼吸。
メイクは崩れていないか、髪は乱れてないか。
鏡でチェックする。

彼は私よりも10も歳が上で、大人の男だ。
だから私はいつも必死で想いを伝えているのに全然相手にしてもらえない。
こんなにこんなに好きなのに、子供扱いばかりされる。
それがいつも少し悔しかった。