どうしても、冷たいせんせぇのいる保健室に行くのが怖くて、パッタリと保健室に行くのを止めたわたしは、今日も階段に来ていた。

校舎の端っこの方で、休み時間でもあんまり人が来ないこの場所は、保健室以外で休める唯一の場所だ。




「うぅ……寒い……気持ち悪い……頭がクラクラする……」




横にはなれないけど、ここでも仮眠は取れるから、なんとか数週間過ごせていたのに……。

今日はいつもより具合が酷くて、膝を抱えて震えた。




「……せんせぇ……」




保健室に行きたい。

でも、せんせぇに冷たくされたくない……。


体が弱って、心も弱ったのか、ポロポロと涙がこぼれる。


ちょっぴり怖くて、でも優しいせんせぇに会いたい……。




「ったく、またお前は……!」