ひどい。 3対1なんて。 足が笑うように震えている。 男の人に会うのだって初めてなのに、 外に来て初めて出会ったニンゲンが、 こんな暴力を振るっているなんて… どうしよう。 でも、みてるだけじゃだめだよね。 ⋯⋯行こう。 どこから湧いてきたのかわからない勇気が、 笑い震える私の足を前進させた。 今考えると… これはあの妖精に呼ばれていたからなのかもしれない。