「狐?」 「何か悩みがあるなら話してみて」 「しゃべった!?」 「ここは神社だよ。神様から力をかりて悩める人を助けるのが僕の仕事なんだ」 「へ、へえ」 信じられないが、声の主は間違いなく狐だった。 「じゃあ、聞いてもらおうかな」