「はあ~。どうしよう」
神社の縁石に腰掛け、ため息をついた。
「どうしたの?」
「誰?」
突如聞こえた声に辺りを見るが、誰もいない。
「こっちこっち。下だよ」
声の通り下を見ると小さな狐がこちらを見上げていた。