男装令嬢は竜騎士団長に竜ごと溺愛される

「お待たせ。
カイル起きて。すっごくサラちゃん可愛くなったからびっくりするわよ。」

待たせ過ぎたのかカイルが珍しく目を閉じて寝ていた。

カイルはパッと目を開けてソファから立ち上がる。

「ありがとう。代金は俺が払うから
…サラには言うなよ。」
こっそり、マリナに耳打ちする。

にっこり笑ってマリナは頷く。

サラからはそんな2人が仲の良い兄妹と言うよりは、恋人同士の様に見えて、
よく分からないモヤモヤとした気持ちが心の奥に広がる。

サラは沈む心を隠して、渋々とカイルの前に出て行く。
恥ずかしくて顔をあげられない。

カイルはひと時、言葉を失うほどサラの可愛さに見惚れてしまう。

「…サラ殿、とても似合っている。

誰もリューク殿とは気付かないから顔を上げて堂々としていろ。」

「…はい。」
そっと、心配そうにカイルの顔を伺う。

カイルの満面の笑みを見てホッとする。