どこに行くのだろうとサラはそっと後を着いて行く。
カイルがふと一軒の可愛らしいお店の前に立ち止まる。
ドアを開けてサラを先にと通してくれる。
「いらっしゃいませ。」
中から可愛らしい声がして女性が姿を表した。
「こんにちは。」
サラはにこやか挨拶をする。
「こんにちは。
カイルも久しぶりね。良く来てくれたわ。」
親しそうにカイルに話しかけている。
2人は知り合いなんだとサラは2人を交互に見て、なんだか寂しい気持ちになる。
美男美女でお似合いだわ…。
男装している自分がなんだか見窄らしくて恥ずかしい気持ちになる。
「彼女に似合う服を買いたい。見繕ってくれ。」
カイルは軽くそう言ってサラに笑いかける。
えっ…。彼女って言った⁉︎
サラはびっくりして急に狼狽え出す。
「まぁ。女の方だったんですね。
どうぞこちらに、お好きな色とかありますか?お肌が白くて綺麗だからこの様な色とかお似合いになりますよ。」
可愛らしい笑顔でサラに提案してくれる。
「えっと…。カイル団長…困ります。
あまり着る機会もありませんし。」
「いいから、見て来い。
この際だから何着か買っておこう。」
カイルは楽しげにそう言ってサラの背中を押す。
「この店は昔からの知り合いがやってるから、気心知れてる。気にしなくていい。」
「あっ、紹介が遅れました。
私はカイルの妹です。と、言っても孤児院が一緒だったんです。マリナと申します。」
頭を下げて挨拶をしてくれる。
「あの、…サラと申します。
カイル団長にはお世話になっております。」
同じように頭を下げる。
「可愛らしいお名前ですね。
マリナと呼んで下さいね。
こちらで試着も出来ますから好きなお色を教えて下さい。」
戸惑いもあって再度カイルを見ると、近くのソファに腰を下ろして2人の様子を傍観する構えで寛ぎながら、シッシッと手で行くように促す。
「あ、ありがとうございます。」
サラは久しぶりに女の子に戻って洋服を選ぶ。
ボルジーニを追われて二年、そんな普通の女子の楽しみさえも忘れていた自分に苦笑いする。
「水色も似合うと思いますし、赤も可愛らしくて素敵です。
少し髪を整えさせて頂けますか?」
「…よろしくお願いします。」
導かれるまま椅子に座り髪をとかされ、綺麗な洋服を着せてもらいサラも楽しい気分になる。
「マリナさんは、このお店をお一人で切り盛りしていらっしゃるんですか?」
歳も自分とあまり違わなそうなのにとサラは興味深くマリナに聞く。
「いえ、店主は他にいるんですよ。
もう、結構なお年で洋服の裁縫の仕事を奥でなさってるんです。
なのでお店にはほとんど私が出ているんです。」
気持ちも見た目も優しいマリナに、サラは話し易さを感じ親しみを覚える。
「カイルはあんまり愛想が無いから、一見怖く見えるでしょ。
団員にも町の人にも怖がられてますけど、ああ見えて結構優しい人なんですよ。
でも、初めてです。女方を連れて来たのは。」
カイルの事を親しげに話す彼女が少し羨ましいと思いながらサラは聞いていた。
「団長は優しいです。いつも気を遣ってくれますし。」
「良かったわ。
カイルの良さを知ってくれてるみたいで。」
にっこりマリナは笑い、サラの髪を綺麗に整えてくれた。
「髪はおろしている方が可愛らしいですね。
でも、こんなに短く切られて思い切りましたね。」
「えっと…いろいろ事情があって…。
ちょっと前までは腰の位置まであったんですけどね。」
へへっとごまかし笑いをしてその場を取り繕う。
「ごめんなさい。余り深くは聞かないようにしますね。
でも、ここで何か困った事があったらいつでも来てくださいね。」
「ありがとうございます。」
その後もマリナとは久しぶりに女子トークに話が咲いて楽しくて素敵なひと時を過ごした。
マリナ一押しのラベンダー色のフワッとしたワンピースに着替えて、恥ずかしながらカイルの待つ場所に行く。
カイルがふと一軒の可愛らしいお店の前に立ち止まる。
ドアを開けてサラを先にと通してくれる。
「いらっしゃいませ。」
中から可愛らしい声がして女性が姿を表した。
「こんにちは。」
サラはにこやか挨拶をする。
「こんにちは。
カイルも久しぶりね。良く来てくれたわ。」
親しそうにカイルに話しかけている。
2人は知り合いなんだとサラは2人を交互に見て、なんだか寂しい気持ちになる。
美男美女でお似合いだわ…。
男装している自分がなんだか見窄らしくて恥ずかしい気持ちになる。
「彼女に似合う服を買いたい。見繕ってくれ。」
カイルは軽くそう言ってサラに笑いかける。
えっ…。彼女って言った⁉︎
サラはびっくりして急に狼狽え出す。
「まぁ。女の方だったんですね。
どうぞこちらに、お好きな色とかありますか?お肌が白くて綺麗だからこの様な色とかお似合いになりますよ。」
可愛らしい笑顔でサラに提案してくれる。
「えっと…。カイル団長…困ります。
あまり着る機会もありませんし。」
「いいから、見て来い。
この際だから何着か買っておこう。」
カイルは楽しげにそう言ってサラの背中を押す。
「この店は昔からの知り合いがやってるから、気心知れてる。気にしなくていい。」
「あっ、紹介が遅れました。
私はカイルの妹です。と、言っても孤児院が一緒だったんです。マリナと申します。」
頭を下げて挨拶をしてくれる。
「あの、…サラと申します。
カイル団長にはお世話になっております。」
同じように頭を下げる。
「可愛らしいお名前ですね。
マリナと呼んで下さいね。
こちらで試着も出来ますから好きなお色を教えて下さい。」
戸惑いもあって再度カイルを見ると、近くのソファに腰を下ろして2人の様子を傍観する構えで寛ぎながら、シッシッと手で行くように促す。
「あ、ありがとうございます。」
サラは久しぶりに女の子に戻って洋服を選ぶ。
ボルジーニを追われて二年、そんな普通の女子の楽しみさえも忘れていた自分に苦笑いする。
「水色も似合うと思いますし、赤も可愛らしくて素敵です。
少し髪を整えさせて頂けますか?」
「…よろしくお願いします。」
導かれるまま椅子に座り髪をとかされ、綺麗な洋服を着せてもらいサラも楽しい気分になる。
「マリナさんは、このお店をお一人で切り盛りしていらっしゃるんですか?」
歳も自分とあまり違わなそうなのにとサラは興味深くマリナに聞く。
「いえ、店主は他にいるんですよ。
もう、結構なお年で洋服の裁縫の仕事を奥でなさってるんです。
なのでお店にはほとんど私が出ているんです。」
気持ちも見た目も優しいマリナに、サラは話し易さを感じ親しみを覚える。
「カイルはあんまり愛想が無いから、一見怖く見えるでしょ。
団員にも町の人にも怖がられてますけど、ああ見えて結構優しい人なんですよ。
でも、初めてです。女方を連れて来たのは。」
カイルの事を親しげに話す彼女が少し羨ましいと思いながらサラは聞いていた。
「団長は優しいです。いつも気を遣ってくれますし。」
「良かったわ。
カイルの良さを知ってくれてるみたいで。」
にっこりマリナは笑い、サラの髪を綺麗に整えてくれた。
「髪はおろしている方が可愛らしいですね。
でも、こんなに短く切られて思い切りましたね。」
「えっと…いろいろ事情があって…。
ちょっと前までは腰の位置まであったんですけどね。」
へへっとごまかし笑いをしてその場を取り繕う。
「ごめんなさい。余り深くは聞かないようにしますね。
でも、ここで何か困った事があったらいつでも来てくださいね。」
「ありがとうございます。」
その後もマリナとは久しぶりに女子トークに話が咲いて楽しくて素敵なひと時を過ごした。
マリナ一押しのラベンダー色のフワッとしたワンピースに着替えて、恥ずかしながらカイルの待つ場所に行く。



