男装令嬢は竜騎士団長に竜ごと溺愛される

馬場には勝ち残った精鋭達が6人、今や遅しと馬に跨り並んでいる。

教官が馬の中で1番落ち着いている馬を選び、引き連れサラに手綱を渡そうとした瞬間

突然カイルがその手綱を奪いヒラリと軽々しく馬に跨る。

「1人で馬に乗るなんて危なっかしくてさせられない。」

怒っている様な呆れているような顔で、ぶっきらぼうにそう言い捨てて、馬場に向かい他の騎手とともに並ぶ。

馬を奪われ唖然とサラは立ちすくむ。
一拍おいてムッとなって頬を膨らませて怒る。

そんな、サラにチラッとカイルは流し目を送りながら、

「この中で俺に勝てる奴がいたらここに居る全員に明日1日休暇を与えてやる!
本気でこい!!」

カイルは良く通る低い声を張り上げる。

その場にいる団員全員が一気にテンションを上げ、
ワァーー!!
と、とどろき歓声や声援が飛び交う。

騎手達も興奮気味に目が血走りヤル気をみせ、
オーー!!と、気合いを入れる。

慌てて教官は号令をかけるため馬場に走り寄り、赤い旗を掲げた。