男装令嬢は竜騎士団長に竜ごと溺愛される

「失礼します。
配達用のバックをお届けしました。」

「ありがとうございます。」
サラは団員に駆け寄りカバンをもらう。

「貸して。」

サラがブルーノに装着しようとするが、
すかさずカイルはカバンを受け取りブルーノに取り付ける。
ぐるっとベルトで首の辺りに巻き付ける様になっている。

「ブルーノ、気を付けて行って来てね。」

サラは優しくブルーノの首にぎゅっと抱きつきしばしのお別れをする。内心とても寂しく思う。

「…寂しいか? 
悪いな。ルイ殿のいる場所を知るのはブルーノしかいないから、ルイ殿には救出の際に現地に来て欲しいと思っている。こちらの密偵と合流出来るよう場所を書いておいた。」

「お気遣いありがとうございます。
きっとルイも嬉しいと思います。」

サラとカイルはブルーノから離れて見送る。

ブルーノは飛び立つ。

バサァ バサァ

と、空を回旋してから彼方遠くへ旅立って行った。
サラは姿が見えなくなるまで立ちすくむ。

「…中に入るぞ。」
 
カイルに促されて部屋に戻り、頼まれた仕事を再会した。

ブルーノが近くに居ない事が、こんなにも寂しく感じるなんて思って無かったサラは少し元気が無くなってしまう。