サラは机に向かいまた、ルイ宛ての手紙の続きを書き始めた。
変わり果てたボルジーニの町の事、町民からの温かい言葉、カイル団長の事、それにルーカスやここでの事、書きたい事は沢山ある。
でもきっと、近いうちにまた再会出来るはず。そう思って手紙を書き終えて封をする。
「竜に付ける配達用カバンありますか?」
「僕が取りに行きたいけど、リューク殿と離れちゃダメなんですよね…。
あっ!ドアの先輩にお願いしてみよ。」
そう言って、ルーカスはドアに向かい歩いていく。
サラはブルーノをテラスに呼ぶため笛を吹く。
ピーーっと長めに吹くと、見上げる空高く黒い影が旋回して降りてくる。
バサバサっと、羽を折り畳みブルーノが舞い降りる。
「おはよう、ブルーノ。朝ご飯はもう食べた?」
サラはブルーノを撫でながら今日の機嫌を探る。
「うわぁ!カッコいいなぁー」
部屋からルーカスの感嘆する声が聞こえてサラは振り返る。
「ルーカスさんは竜には乗らないのですか?」
「五班は基本、護衛と守衛が仕事なので竜に乗れるのは上官くらいなんです。
乗馬は得意なんですけどね。」
「そうなんですか。戦に行く事もあるんですよね?」
「戦では、食料の確保や夜営の守備とか怪我人の搬送が主な仕事なので、縁の下の力って言う感じですよ。目立たないけど大切な仕事です。」
「本当です。皆さんそれぞれの立場で騎士団は成り立っているんですね。尊敬します。」
ルーカスは頭を掻きながら照れる。



