2人はカイルに促されて、三段上がった席に着く。
ルーカスからはソワソワと今にも逃げたい気持ちが伝わってくる。
サラは朝からカイルと顔を合わせたくなかったと言う思いと、先程からの微妙な空気感に気落ちする。
沈黙の中、朝食が準備される。
そして、静かにカイルが話し出す。
「リューク殿、ボルテ公爵の事で今朝、進展があった。」
昨夜の話しでは手詰まりなのかと思っていたサラはびっくりする。
「父が見つかったのですか⁉︎」
カイルは強く頷く。
「城下町の港にいる船に監禁されていると有力な証言が取れたと報告があった。」
「船の中ですか⁉︎」
「それが少し厄介な相手なのだが、海賊の船だそうだ。」
「えっ⁉︎だけど、父は確かに国王の兵に連れて行かれたのです。馬車には国王の家紋もありました。」
「何故か分からないが国王と海賊が繋がっている可能性もあるし、もしくは何か脅されているか…
まだ、探ってみないと真相は分からないが、
今朝、副団長が向こうへ飛んだ。」
「海賊を探る為ですか?危なくは無いですか?」
心配顔で聞き返す。
「我々は竜騎士団だ。
危ない事が得意な連中の集まりだ。その点は心配するな。」
一緒に聞いているルーカスは、今までリュークがここにいる意味を知らずにいたから、話しの展開が大き過ぎて、気後れして放心状態だ。
「とりあえず、副団長からの報告を待つしか無いが、俺も救出の時は向こうに渡るつもりだから、お父上の事は心配しないように。」
「ぼ、僕もその時は連れて行って下さい。」
カイルには予想外の発言だったのか、目を見開き驚く。
「…ダメだ。危険な場所に連れて行くなんてもっての他だ。」
サラだって足手まといになるのは重々承知している。
ただ、じっと待ってることなんて出来そうも無い。
「逐一報告をもらう事になってるから、
今日から出来るだけ俺の執務室にいるように。ルーカスもだぞ。」
「りょ、了解しました。」
ハッと放心状態から解放され、ルーカスは慌てて返事をする。
「後1人、ドア付近に護衛を配置するよう班長に通達してある。」
「はっ」
ルーカスは、団員らしく敬礼した。
「とりあえず、食事をしてくれ。」
二人は既に食欲は無くなっていたが、言われた通り食べ始めた。
カイルはサラの様子を伺う。
素直な性格は顔に出る。
不服そうだな…
現地に連れて行く訳にはいかない。
守らなきゃいけない者が増えるだけだ。
多分足手まといになる事を本人も充分分かっているからこれ以上は言って来ないだろう。
「リューク殿、一つ頼まれてくれないか。
ルイ殿に速達を出して欲しい。ブルーノにお願い出来るか?」
「はい。多分、ブルーノなら2日有れば戻って来れると思います。」
「後で手紙を書くからお願いする。」
「はい。」
サラは静かに頷いた。
「他にも、ここに居て出来る事はリューク殿に頼むから。」
カイルが優しく話す。
ルーカスは内心びっくりした。
こんなに優しく話す団長を見たのは初めてだと。
ルーカスからはソワソワと今にも逃げたい気持ちが伝わってくる。
サラは朝からカイルと顔を合わせたくなかったと言う思いと、先程からの微妙な空気感に気落ちする。
沈黙の中、朝食が準備される。
そして、静かにカイルが話し出す。
「リューク殿、ボルテ公爵の事で今朝、進展があった。」
昨夜の話しでは手詰まりなのかと思っていたサラはびっくりする。
「父が見つかったのですか⁉︎」
カイルは強く頷く。
「城下町の港にいる船に監禁されていると有力な証言が取れたと報告があった。」
「船の中ですか⁉︎」
「それが少し厄介な相手なのだが、海賊の船だそうだ。」
「えっ⁉︎だけど、父は確かに国王の兵に連れて行かれたのです。馬車には国王の家紋もありました。」
「何故か分からないが国王と海賊が繋がっている可能性もあるし、もしくは何か脅されているか…
まだ、探ってみないと真相は分からないが、
今朝、副団長が向こうへ飛んだ。」
「海賊を探る為ですか?危なくは無いですか?」
心配顔で聞き返す。
「我々は竜騎士団だ。
危ない事が得意な連中の集まりだ。その点は心配するな。」
一緒に聞いているルーカスは、今までリュークがここにいる意味を知らずにいたから、話しの展開が大き過ぎて、気後れして放心状態だ。
「とりあえず、副団長からの報告を待つしか無いが、俺も救出の時は向こうに渡るつもりだから、お父上の事は心配しないように。」
「ぼ、僕もその時は連れて行って下さい。」
カイルには予想外の発言だったのか、目を見開き驚く。
「…ダメだ。危険な場所に連れて行くなんてもっての他だ。」
サラだって足手まといになるのは重々承知している。
ただ、じっと待ってることなんて出来そうも無い。
「逐一報告をもらう事になってるから、
今日から出来るだけ俺の執務室にいるように。ルーカスもだぞ。」
「りょ、了解しました。」
ハッと放心状態から解放され、ルーカスは慌てて返事をする。
「後1人、ドア付近に護衛を配置するよう班長に通達してある。」
「はっ」
ルーカスは、団員らしく敬礼した。
「とりあえず、食事をしてくれ。」
二人は既に食欲は無くなっていたが、言われた通り食べ始めた。
カイルはサラの様子を伺う。
素直な性格は顔に出る。
不服そうだな…
現地に連れて行く訳にはいかない。
守らなきゃいけない者が増えるだけだ。
多分足手まといになる事を本人も充分分かっているからこれ以上は言って来ないだろう。
「リューク殿、一つ頼まれてくれないか。
ルイ殿に速達を出して欲しい。ブルーノにお願い出来るか?」
「はい。多分、ブルーノなら2日有れば戻って来れると思います。」
「後で手紙を書くからお願いする。」
「はい。」
サラは静かに頷いた。
「他にも、ここに居て出来る事はリューク殿に頼むから。」
カイルが優しく話す。
ルーカスは内心びっくりした。
こんなに優しく話す団長を見たのは初めてだと。



