男装令嬢は竜騎士団長に竜ごと溺愛される

はぁーと大きくため息を吐く。

団長になる前、後腐れない相手を抱く事はあったが決して心は通わせなかった。

元々、俺は孤児院出身で出生だって分からない。そんな男が公爵の令嬢に近づくなんて、許されないだろう。

引き返すなら今のうちにだ。
そう思うのに、頭からサラが離れない。

どうするべきが判断に迷う。
こんな事は初めてでどこまで自分を抑えられるか分からない…。

自制心だけは人一倍強いと思っていたのに情けない。
出来るだけ、自分からは彼女に近づかないよう心掛けなくては。

しかし、護衛はもう一人付けるか。
男だらけの場所で女だと気付かれたら危険だ。
研修生の訓練に参加させるのも辞めさなくては、怪我でもさせてしまったらボルテ公爵に合わせる顔がない。