サラは言わなければと焦る。
今、女である事をカイルに言わなければ、
手を差し伸べてくれるこの国の国王陛下をも欺く事になってしまう。
「あの、カイル団長大切なお話しがあります!」
カイルを慌てて追いかける。
しかし、今日一日しごかれた体は思うように動いてはくれず足がもつれ躓き、前のめりに倒れ込む。
「キャッ⁉︎」
目をつぶり次の衝撃に備え体を硬くする。が、いつまで経っても来ない。
そっと目を開けると、カイルが目の前にいて支えてくれていた。
しかし咄嗟に支えたカイルの腕はサラの腕を支え、あろうことか柔らかな胸の前を渡っていた。
「えっ⁉︎」
カイルとサラは同時に驚いた。見開いた目が合い、しばし見つめ合う。
先に動いたのはカイルだった。
「…すまない…。」
そう言ってサラを抱き起こし立たせて、
背を向け何事も無かったように部屋を出ようとする。
「あの、カイル団長…話を聞いて下さい。」
震える声でサラは言う。
「実は……
わ、私は女です…。
今まで偽っていて申し訳ありませんでした。」
どうしていいか分からずサラは頭を下げ続ける。
しばらくの沈黙の後…
「……知らないフリをした方がいいのかと…」
カイルがボソッと言う。
「騙していた事に怒らないのですか?」
頭を上げサラは問う。今にも泣き出しそうだ。
「いや…
気付かなかった俺にも落ち度がある。
竜に乗れるのは男だけだと、先入観だけで信じてしまった俺も悪い…。」
頭を掻きながら、さすがのカイルも言葉を選ぶ。
「はっ⁉︎
何故今日、普通に剣術の訓練なんかに参加したのだ?
馬にも乗ったのでは無いか⁉︎
女の身でありながらなんて危ない事をしてるのだ。」
突然、思い出して怒りだすカイルに、
「…怒る、ところはそこですか?…。」
サラは拍子抜けする。
男だと偽っていた事を責められる覚悟でいたのに。
「そうか…。俺は本能で分かっていたのか…どこかおかしくなったのかと思っていたが、良かった。」
小声で呟きそしてカイルは気持ちを抑えきれず微笑む。
突然、笑顔を向けられてサラは首を傾げる。
今、女である事をカイルに言わなければ、
手を差し伸べてくれるこの国の国王陛下をも欺く事になってしまう。
「あの、カイル団長大切なお話しがあります!」
カイルを慌てて追いかける。
しかし、今日一日しごかれた体は思うように動いてはくれず足がもつれ躓き、前のめりに倒れ込む。
「キャッ⁉︎」
目をつぶり次の衝撃に備え体を硬くする。が、いつまで経っても来ない。
そっと目を開けると、カイルが目の前にいて支えてくれていた。
しかし咄嗟に支えたカイルの腕はサラの腕を支え、あろうことか柔らかな胸の前を渡っていた。
「えっ⁉︎」
カイルとサラは同時に驚いた。見開いた目が合い、しばし見つめ合う。
先に動いたのはカイルだった。
「…すまない…。」
そう言ってサラを抱き起こし立たせて、
背を向け何事も無かったように部屋を出ようとする。
「あの、カイル団長…話を聞いて下さい。」
震える声でサラは言う。
「実は……
わ、私は女です…。
今まで偽っていて申し訳ありませんでした。」
どうしていいか分からずサラは頭を下げ続ける。
しばらくの沈黙の後…
「……知らないフリをした方がいいのかと…」
カイルがボソッと言う。
「騙していた事に怒らないのですか?」
頭を上げサラは問う。今にも泣き出しそうだ。
「いや…
気付かなかった俺にも落ち度がある。
竜に乗れるのは男だけだと、先入観だけで信じてしまった俺も悪い…。」
頭を掻きながら、さすがのカイルも言葉を選ぶ。
「はっ⁉︎
何故今日、普通に剣術の訓練なんかに参加したのだ?
馬にも乗ったのでは無いか⁉︎
女の身でありながらなんて危ない事をしてるのだ。」
突然、思い出して怒りだすカイルに、
「…怒る、ところはそこですか?…。」
サラは拍子抜けする。
男だと偽っていた事を責められる覚悟でいたのに。
「そうか…。俺は本能で分かっていたのか…どこかおかしくなったのかと思っていたが、良かった。」
小声で呟きそしてカイルは気持ちを抑えきれず微笑む。
突然、笑顔を向けられてサラは首を傾げる。



